ナゴム全曲集
1996/8/18購入(1987頃?発売)総合評価=8点

1 釈迦
4点
2 マタンゴ
5点
3 いくぢなし
5点
4 ララミー
5点
5 最期の遠足
4点
6 外道節
3点
7 猿の右手 象牙の塔
3点
8 から笑う孤島の鬼
3点
 インディーズレーベル、ナゴムレコードより既発の3作品(「とろろの脳髄伝説」「高木ブー伝説」「ノゾミ・カナエ・タマエ」 )からセレクトされたベスト盤。大槻ケンヂ(Vo;以下オーケン)のハジけ具合が絶妙、いや完璧と言ってもよいだろう。 そのせいもあり、#2、#3、#4は、その後発表されたどのテイクよりも良い(2ndの横関(Gu)と三柴江戸蔵 (Pa;以下エディー)のバトルも良いけどね)。エディーのピアノの絡め方も素晴らしい。録音レベルを無視した#3のラストの 「兄さん!」の部分は鬼気迫るものがある。「いいねぇ!!!!」もいいねぇ。#7のインプロゼーションもアツい!!

仏陀L
1996/8/9購入(1988/6/21発売)総合評価=8点

1 モーレツア太郎
4点
2 釈迦
4点
3 福耳の子供
3点
4 オレンジ・エビス
5点
5 孤島の鬼
3点
6 サンフランシスコ
5点
7 イタコ・LOVE〜ブルーハート〜
4点
8 ノーマン・ベイツ
3点
9 ペテン師・新月の夜に死す
3点
 筋少のメジャーデビューアルバムとなる1st。殆どがナゴム時代の曲で構成されている。ジャケットには「サブミッショ ンハードパンク」との文字が。なんだろこれ。サウンドははっきり言って嫌いである。みのすけのドラムも関口ヒロシのギタ ーも、好みではない。しかしインディーズ時代に磨かれた他3人のメンバー(オーケン、内田雄一郎(Ba)、エディー)のキャラ (歌唱・演奏も含)は既に確立されており、楽曲の水準も高い。
 オーケンのナゴム時代に培われた狂いつつも選び抜かれたすばらしいボキャセンスを誇る歌詞はホンモノ。そこには2ndミニ アルバム以降の歌詞とは一線を画す孤高の世界観を醸し出している。

 オーケンの長年のパートナーでありオリジナルメンバー内田のベースはしっかりと楽曲の軸を支えながらもポコポコ とイカすフレーズをはじき出す。筋少創設時からオーケン鼻歌をまとめ上げるアレンジャーであったことは間違いなく、 本作も彼の功績は大きい。しっかしこの頃の彼の曲はプログレッシヴかつダークだ…。
 そして忘れちゃいけないのがエディーの存在だ。「仏陀L」、次作「シスターストロベリー」と言えばエディーだ。多分彼が いなかったらデビューさえ危うかったかもしれない。作曲面での貢献度もさることながら、その卓越したピアノテクでサウンドに 立体感を与え、楽曲にドラマを与えている。

 #2、6は2ndフルアルバム「サーカス団パノラマ島に帰る」に伴うツアーの模様を収録したビデオ「筋少at武道館」ヴ ァージョンの方が好きである。ってゆーか、本作を聴く前にこちらのビデオを何度も見ているので僕にとってはこっちの ライヴヴァージョンの方がオリジナルなんである。#6はそれほどでもなかったが、#2を聴いた時はしょぼさにズッコ けた。エニウェイ本作は筋少歴代ベストチューンであり超名曲の#6に尽きる。

 筋少を聴き始めたのは姉の影響であり、本作のカセットも借りて聴いていたが、当時中学2年だった僕はオーケンの 声になじむことができずに3rdミニ「猫のテブクロ」ばかり聴いていた。しかし#6だけは繰り返し聴いていた覚えがある 。今となっては恥ずかしながら僕のカラオケ18番ソングとなっている…。

シスターストロベリー
1994/4/1(1988/12/21発売)総合評価=9点

1 マタンゴ
5点
2 キノコパワー
5点
3 夜歩く
4点
4 日本の米
5点
5 ララミー
4点
6 いくじなし
5点
 筋少との出会いは本作。姉の持っていたCDを見て「気味の悪いジャケだな〜」と思っていたが、聴いて見ると中身に方が もっと気味悪かった。とにかくオーケンの声が生理的に受けつけなかったのだ。詞も変だし。ギターとピアノが混在するサウンドも ?であった。
 多分もう1度聴いてみようという気になったのは「月光蟲」を聴いた後だと思う。慣れてみればなんてことはないどころか、 本作は名盤であった。聴き所はなんと言ってもエディーとヘルプの横関"ジェットフィンガー"敦(Gu)のバトルである。特に#2は ヤバ過ぎるほどスリリングなバトルが展開されている超名曲だ。それだけじゃない。本作もその殆どがナゴム時代の楽曲なだけに オーケンの詞もスゴい。気味の悪さじゃ歴代No.1の出来だ。
 #1も#2と肩を並べる超名曲。「ファントーム!」の部分は好きじゃないが#3も雰囲気が出ていてステキだし、#4の単純さ も痛快。#5の詞のインパクトも凄まじい、てゆーかわけわからん。#6はナゴム時代の方が好きだが名曲に変わりはない。曲・詞 の長さも歴史的。で、このアルバムのコンセプトは結局キノコということで良いのだろうか?
 本作を最後にエディーが脱退。なお、太田(Ds)が正式メンバーとして迎えられている。

猫のテブクロ
1997/3/2購入(1989/7/5発売)総合評価=8点

1 星と黒ネコ
4点
2 これでいいのだ
5点
3 日本印度化計画
4点
4 星と夜のボート
3点
5 Picnic At Fire Mountain〜Dream On James , You're Winning
4点
6 Go!Go!Go!Hiking Bus〜Casino Royal〜
4点
7 最期の遠足
4点
 本作をきっかけに筋少は僕のお気に入りバンドの1つとなった。「月光蟲」と並ぶ"何百回聴いたかわからない"アル バムだ。とにかく中2の頃はヘヴィーローテーションで聴いていた。僕がひっかかりを感じていたオーケンの歌唱法は 本作から変わっており、詞もだいぶ分かり易くなったというか、ポップになっている。曲もポッピーで各段に聴きやすくな っている。本作よりギターに元アルージュの橘高(リードギター)と昔筋少にいたことのある本城(サイドギター)が加入 しており、それまでの筋少とは一線を画すギターバンドとなっており、極端に言うと別のバンドになっている。
 橘高の奏でるクラシックギターに導かれ爆走するスラッシーな#2、週間リビドーでも プレイした中央線ソング#3、詞がステキな#4、メドレーで繋ぐキュートな#5〜6、#7はナゴム時代の曲ではある が、2人のギタリストが見事に蘇らせている。橘高のクラシカルかつオリエンタルな響きのあるギターソロ、本城の カッティングが心地よい好盤だ。

サーカス団パノラマ島に帰る
1996/8/9購入(1990/2/5発売)総合評価=7点

1 サーカスの来た日
3点
2 ビッキー・ホリディの唄
3点
3 詩人オウムの世界
5点
4 労働者M
3点
5 アメリカン・ショートヘアーの少年
3点
6 23の瞳
3点
7 電波boogie
3点
8 パノラマ島へ帰る
3点
9 航海の日
3点
10 また会えたらいいね
3点
11 お別れの日
3点
12 元祖高木ブー伝説
3点
 2ndフルアルバム。コンセプトアルバムで、ジャケットから歌詞カードまで世界が統一されているのには驚いた。 本作を絶賛していた友人Aは僕に貸すのを渋っており、それほどまで良い作品なのかと僕の期待は募っていくばかり だった。ようやく貸してくれた中2の秋の土曜(多分)、学校から帰り早速聴いてみたが印象はイマイチ…。それ は今でも殆ど変わりない。
 本作に宿る雰囲気は好きなんだが、まずサウンドがこもっている。これはアメリカでレコーディングした作品のはず なのに、国内レコーディングの前作にさえ劣っている。そして曲の出来も平凡で、通して聴くと退屈感さえ感じる。唯一 の救いは週間リビドーでもプレイした超名曲#3だ。予め構成を考えて作ったギターソロは この曲が最後らしい(その後はすべてアドリブ)。
 #12はベスト10入りを果たし、良くも悪くも筋少=高木ブーと印象付けてしまった曲である。

筋少at武道館(Video)
1995/12/31入手(1990/4/25発売)総合評価=10点

1 パノラマ島へ帰る
3点
2 サンフランシスコ
5点
3 最期の遠足
4点
4 電波ブギー
4点
5 ビッキー・ホリディの唄
4点
6 月とテブクロ
4点
7 詩人オウムの世界
5点
8 これでいいのだ
4点
9 釈迦
5点
10 元祖高木ブー伝説
4点
11 Picnic At Fire Mountain〜Dream On James , You're Winning
4点
12 Go!Go!Go!Hiking Bus〜Casino Royal〜
4点
13 日本印度化計画
5点
14 お別れの日
3点
 2本目のヴィデオ。何度となく姉に借りて見た名ビデ。「サーカス団パラノマ島に帰る」に伴う筋少初の武道館ライヴだが、CD よりも先に本作を見た気がする。そしてこのビデオにより僕の筋少好きは決定的になった。オープニングナンバー#2のカッコ良さ は衝撃的で、それまで見たどのバンドよりもスゴいと感じた。橘高はこの日に合わせ黒髪をパツキンにし、リハではまずステージ にチューをしたそうだ。んで「ここがKISSの立った舞台か…」と感動したらしい。ステキなエピソードである。
 初の武道館ということもあってか、オーケンはとにかく楽しそうだ。MCも絶好調。#13の前のMCが一番好きだ。他のメンバ ー達もノリノリで、ステージングから仲の良さが伺える…後期の彼らからは想像もつかないが。エニウェイとにかく橘高がカッコ 良い。彼の加入により#2や#9の完成度がグッと増し、オリジナルヴァージョンより数段カッコ良い仕上がりになっている。#2 の内田のワウファズベースソロは必見。#7を見られるのはこのビデオだけなのでかなり貴重といえる。
 「シスターストロベリー」からの曲が1曲も入っていないのが残念だが、それを除けばまぁベストな選曲と言えるだろう。「サー カス団〜」からの曲は、こちらに収録されているヴァージョンの方が音もクリアでダイナミズムにも富んでおり、イカす。また、 曲順もよく、アンコール(#11〜)のまったり感も良い。それにしても本城はビブラートができないのか?#4で見せるギターソロ もメロディーをなぞるのがやっとだ。

月光蟲
1996/8/8購入(1990/11/21発売)総合評価=10点

1 風車男ルリヲ
5点
2 少年、グリグリメガネを拾う
5点
3 デコイとクレーター
4点
4 サボテンとバントライン(Remix)
4点
5 夜歩くプラネタリウム人間
5点
6 僕の宗教へようこそ(Welcome to my religion)
4点
7 悲しきダメ人間
4点
8 少女の王国
5点
9 イワンのばか
5点
10 少女王国の崩壊
3点
 スタジオフルアルバムとしては3枚目となる作品。筋少各メンバーの魅力を最大限に抽出・凝縮した文句のつけようのない 超名盤であり最高傑作。まさに"テープが擦り切れるまで聴いた"作品で、もう何百回聴いたか分からない。筋少史上最もメタルな 作品で、アレンジャーとしての橘高の才能が光っている。本作ではオーケンの創作意欲がピークを迎えており(#1〜6が彼のペン によるもの)、彼の鼻歌を橘高を中心にメンバーが仕上げたことは容易に想像できる。また、メタルといえども良い意味でポッピー で、聴き易いアルバムである。
 駄曲なぞ一切存在せず全てがスゴいわけだが、特に#9は歴代3本指に入る名曲で、その後の僕に与えた影響は計り知れない。 他の楽曲の持つ個性も色濃く、弾き語りから怒涛の変拍子リフに突入する#1、自バンド 週間リビドーでもプレイしたノリノリな#2、ぁゃιぃ系の#3、壮大でサヤワカな#4、幻想的 な#5、「夢で逢えたら」(ダウンタウン、ウッチャンナンチャン出演の深夜番組)のバンドコーナーで課題曲となったポッピー な#6、キュートな#7、美しいバラード#8等々が収録されている。

 同じクラスのA君は発売当日、授業をサボってこれを買いに行っていた。そして翌日、絶賛していた。あまりの出来の良さに、 彼にCDを貸してもらえたのはかなり後になってからのことだ(i々i)

断罪!断罪!また断罪!!
1996/8/9購入(1991/7/21発売)総合評価=9点

1 おまけの一日
4点
2 踊るダメ人間
3点
3 猫のおなかはバラでいっぱい
4点
4 パブロフの犬
5点
5 代わりの男
5点
6 何処へでも行ける切手
5点
 3枚目のミニアルバム。本作を聴くと、受験勉強中の蒸し暑い夏を思い出す。「月光蟲」の余韻を残す作品で、ミニアルバムであり ながら中身はかなり充実している。橘高の可憐なクラシックギターとタイコのコラボレーションが斬新な#3、"イワンの バカ"を彷彿とさせるスラッシュナンバー#4、そして隠れた名曲的存在の#5と#6と、聴き所満載だ。
 #2ではテクノロジーを意欲的に導入しており、その後の彼らの方向性を暗示しているポイントとなる楽曲。そして このアルバムを最後に僕の筋少熱も一段落することになる・・・

三年殺し(Video)
1995/12/31入手(1991/8/5発売)総合評価=10点

1 OPENING
−点
2 イワンのばか(Live)
5点
3 釈迦
3点
4 キノコパワー
5点
5 夜歩くプラネタリウム人間(Live)
5点
6 日本印度化計画
5点
7 元祖 高木ブー伝説
5点
8 サボテンとバントライン
5点
9 僕の宗教へようこそ
4点
10 踊るダメ人間(Live)
4点
11 これでいいのだ(Live)
5点
 PVと「月光蟲」に伴うライヴの様子を収録したヴィデオ。全てが見所。なお、曲間には空手家のパフォーマンス(板割り等)が 挿入されている。
 #2は筋少絶頂期の貴重な映像。橘高が最高にカッコいい。#3は1stヴィデオ「KIN-SHOWの大残酷」で既出のPV。 内田がサイコー。#4は「ラリパッパ大放送」という架空のTV番組内で筋少が演奏するという設定の名PV。司会のおっさんがおバカで 面白い。安っぽい作りもカナリ良い。#5も貴重なライヴ映像。内田の方を観ながら、必死に身体でリズムをとるオーケンがけな げでグー。筋少の演奏力の高さが窺い知れる。#7は「ポヨ〜ン」と伸びる内田と、アコギを可憐に弾く橘高がグー。#8も秀作。 バントライン役の子がかわいいです。#11は曰く付きの武道館ライヴ。橘高がギター壊しを行い、そのまま客席に投げ入れる 映像が収められているが、この行為によって武道館から使用禁止を食うことになる(が、1995年10月には再び使用している)。また、 間奏でオーケンがメンバー紹介を行うが、橘高を忘れる(笑)。

筋少の大車輪
1997/3/2購入(1992/3/21発売)総合評価=7点

1 大釈迦
5点
2 これでいいのだ
5点
3 キノコパワー
5点
4 日本印度化計画
4点
5 悲しきダメ人間
4点
6 踊るダメ人間
3点
7 サボテンとバントライン
4点
8 いくじなし
5点
9 Picnic At Fire Mountain〜Dream On James , You're Winning
4点
10 Go!Go!Go!Hiking Bus〜Casino Royal〜
4点
11 サンフランシスコ
5点
12 イワンのバカ
5点
13 電波Boogie
3点
14 元祖 高木ブー伝説
3点
15 何処へでも行ける切手
5点
16 パンクでポン
5点
 初のベストアルバム。彼らはコンセプトアルバム的作風のものが多いので、こうしてベストとしてまとめ上げても面白みに欠ける。 そこでメンバーは知恵を絞り最初と最後に未発表音源という付加価値をつけている(最近このパターン多いけどね)。実際僕も#1と #16を聴くためだけに購入を決意した。
 #1は歴代ギタリスト及びエディーがゲストとして参加している"釈迦"のお祭りヴァージョンだ。歴代ギタリスト達が壮絶なギ ターバトルを繰り広げる中、本城だけがソロを弾いていないところが笑える。ソロを弾けないことを自分でも認めているのね。 #16は昔ソノシートで配布(?)された音源のはずだが、オーケンの声質が今のそれに近い。焼き直してあるんだろうか?エニウェ イオモシロトークが炸裂している。
 選曲はベストとは言えないので、初心者向けではなく、逆に#1と#16狙いのコアなファン向けの作品と言える。

エリーゼのために
1994/4/1入手(1992/5/21発売)総合評価=4点

1 人生は大車輪
2点
2 世界の果て〜江戸川乱歩に〜
2点
3 ソウル コックリさん
2点
4 戦え!何を!?人生を!
2点
5 じーさんはいい塩梅
3点
6 生きてあげようかな
5点
7 スラッシュ禅問答
3点
8 妄想の男
2点
9 悲しくて御免なさい
2点
10 新興宗教オレ教
2点
11 愛のリビドー(性的衝動)
2点
 4thフルアルバム。悪い意味でポッピーな駄曲が並ぶ、酷すぎる内容だ。あまりの前作との格差にショックは大きく、 発売当時姉と共に「筋少も終わったね・・・」と肩をガックシ落したものだ。主たる原因は本作より起用されたダメプロ デューサー"佐久間正英"と、サイドギタリスト"本城聡章"。この2人のせいで筋少はダメなバンドになってしまった。何故 突然本城がメインソングライターになってしまったのか。彼の書く曲はその殆どが駄曲。マジ駄曲。オーケン自身、ビデ オ「筋少祭りだ90分」の中で「彼の書く曲は・・・・・・ポップスだぜ〜〜!!」と半ばバカにした発言をしているのに。僕の中で筋 少は失速した。
 橘高のスラッシュナンバー#7さえ不発に終わっている中、唯一輝きを放つのはスーサイド救済ソング#6。こ の曲は自殺未遂を繰り返すオーケンのお友達に宛てた唄で、僕自身も生きるのがツラくなった時これを聴いて随分 癒されたものです。

筋少祭りだ!90分
1995/12/31入手(1992/7/5発売)総合評価=9点

1 OPENING
−点
2 モーレツア太郎
4点
3 イタコLOVE〜ブルーハート〜
4点
4 オレンジ・エビス
5点
5 戦え!何を!?人生を!
2点
6 いくぢなし
2点
7 独占インタビュー!!「まんが道」再来日の謎
−点
8 ボヨヨン・ロック/まんが道
5点
9 世界一周!祭り男
−点
10 踊るダメ人間
3点
11 氷の世界
4点
12 イワンのばか
5点
13 これでいいのだ
5点
14 火を吹く祭り男
−点
15 じーさんはいい塩梅
3点
16 釈迦
5点
17 復活!祭り男
−点
18 Ending/最期の祭り男 バトル野郎〜100万人の兄貴〜
−点
19 内田雄一郎の「Live at 東京ドーム!?」
−点
 日比谷野外音楽堂で執り行われた、筋少結成10周年記念ライヴの模様を収録したヴィデオ。随所でワハハ本舗の梅垣義明ら 扮する"祭り男達"の子芝居が挿入されているが、水を差しているだけという感じがする(なのでいつも早送り)。10周年記念 にちなんで、メンバーのエピソードを交えたオーケンのMCも絶好調。「今日は内田の家の様に燃えてくれ〜!!」は個人的にかな りツボ。
 見所は橘高・本城加入前の曲を、(当時の)現メンバーのアレンジで聴けるという点と、なんと言ってもまんが道!!!! fromフィリピン(笑)。ギターが2本要らない#3ではドレッドかけたてという感じの本城が、キモい腰振りダンスをしながらマイ クをとっている。顔を白塗りにした少年による映像効果を加えた#6は10分を超える大作。冗長な気もするが、メンバーの熱い 演奏とオーケンのアツい語りが堪能できる。演出はギミック満載で、#3では謎のヘドバン隊、#8ではコムロ(?)、#15では謎 のおじいちゃんが登場する。橘高サイコー。筋少のライヴビデオにはずれなし!

UFOと恋人
1997/8/7購入(1993/4/25発売)総合評価=5点

1 おサル音頭
2点
2 暴いておやりよドルバッキー
2点
3 くるくる少女
5点
4 高円寺心中
2点
5 ひまわり
2点
6 きらめき
2点
7 君よ!俺で変われ!
3点
8 俺の罪
2点
9 アンクレット
4点
10 パレードの日、影男を秘かに消せ!
3点
11 タイアップ
2点
12 バトル野郎〜100万人の兄貴〜
2点
13 バラード禅問答
2点
 5th。これも佐久間のやつ。前作よりも彼色は濃くなっている。オーケンの詞もさっぱりだ。「エリーゼ〜」と肩を並べる 駄作であるが、煌煌と光り輝く#3だけは見逃すことのできない超名曲だ。週間リビドーで も演ったこの曲は、それまでの橘高ナンバーとは趣を異にする、彼の魅力の新たな一面を覗かせている。また#9も 良し。
 #11で唄っている通り、CMやドラマのいわゆる"タイアップ"が重要視され始めた頃の作品で、#2は住友生命の、 #7はKIRIN"ポストウォーター"の、#12はカプコン"ストリートファイター2"のCMソングとして起用された。また#3は オーケン自身も司会を務めていた「モグラネグラ」のエンドロールでPVが流されていたのを覚えている。当時、水玉の"ラ ンディーローズV"を持つ橘高に惚れ直したものだ。

筋少の大水銀
1997/3/2購入(1993/11/1発売)総合評価=7点

DISC1
1 元祖高木ブー伝説
3点
2 星と夜のボート
3点
3 サボテンとバントライン
4点
4 釈迦(Live)
5点
5 踊るダメ人間
3点
6 風車男ルリヲ(Live)
5点
7 氷の世界
4点
8 戦え!何を!?人生を!
2点
9 バトル野郎〜100万人の兄貴〜
2点
10 じーさんはいい塩梅
3点
11 暴いておやりよドルバッキー
2点
12 死んでゆく牛はモー
2点
13 君よ!俺で変われ!
3点
14 ゴーゴー蟲娘
3点
DISC2
1 釈迦(シングル・バージョン)
4点
2 高木ブー大伝説
4点
3 遺言動物ドルバッキー
2点
 シングル集。シングルは何枚か持っているが、入れ替えないで一気に聴けるのでという意味では便利な1枚だ。アルバム未収録の #4、#6は必聴のライヴ音源。めちゃくちゃカッコE。またベスト盤「筋少の大車輪」と同じようにレア音源も収録。
 DISC2#1は1st「仏陀L」と同時発売されたがすぐに廃盤となった筋少唯一のアナログシングル盤。ヴァージョン違いといった ところだ。#2は「仏陀L」に収録される予定であったが自主規制によりお蔵入りとなったトラック。「サーカス団〜」収録のヴァ ージョンよりも荒々しくてこっちの方がカッコいい。なおイントロは"オレンジ・エビス"に、またアウトロは「仏陀L」のエン ディングとして使用されている。#3は歌詞が異なるヴァージョンだ。

レティクル座妄想
1996/4/8購入(1994/4/21発売)総合評価=9点

1 レティクル座行超特急
4点
2 蜘蛛の糸
3点
3 ハッピーアイスクリーム
3点
4 香菜、頭をよくしてあげよう
4点
5 さらば桃子
5点
6 ノゾミ・カナエ・タマエ
4点
7 愛のためいき
4点
8 ワダチ
5点
9 ノゾミのないくならない世界
4点
10 パリ・恋の都
3点
11 レティクル座の花園
4点
12 飼い犬が手を噛むので
4点
 6th。僕はこの作品を聴くとT-R氏を思い出し、ボイズンガルズ @TV朝日を思い出し、菅野美穂を思い出す。聴き始めは切ない気持ちになるが、聴いてるうちに心が和んでくる、今となっては 癒し系な作品と言える。飽くまで"個人的に"だが。
 発売当時、僕は既に筋少には興味がなくなっており、アルバムの発売日さえチェキラしていなかった。しかし友人 T-R氏がオーケンに興味を抱き始めてくれたおかげで僕もこの名盤 にめぐり合うことが出来た。そして本作をきっかけに筋少熱が再発し、同年12月には初めて彼らのライヴに足を運ぶことが出来た、 そんな思い出がある1枚。素晴らしいコンセプトアルバム(テーマはおそらく妄想)である上、久々に橘高が弾きまくっており聴き 応え充分。曲順もよく考えられているように思う。スルメアルバム的要素もあり、T-R氏に何度も返しては借りていた。

 #1は本城作にしては珍しいヒット作。#2は"進研ゼミのCFソング。#4は「ボイズンガルズ」のオープニングナンバーで、 本城による胸キュンチューン。#5はストリートファイターのCFソング。本作の橘高BESTソロが聴ける。#6はインディーズ 時代の曲のリメイク。非常にカッコ良い。#7はいい感じの和み系ナンバー。岸田今日子を彷彿とさせる台詞の声が笑える。 #8は本作のメインとも言える壮大なナンバー。橘高のソロが泣ける名曲です。#9は橘高によるクラシカルな軽めの疾走ナンバー。 #10は蛇足。#11はメロディが美しい本作のエンディングテーマ的ナンバー。 そしてそれまで見ていた妄想を打ち砕く#12でドタバタと閉幕。ラストでは各曲のパートが断片的に再登場する。

ステーシーの美術
1997/1/24購入(1996/3/23発売)総合評価=6点

1 FIST OF FURY
3点
2 銀輪部隊
3点
3 おもちゃやめぐり
1点
4 トゥルー・ロマンス
1点
5 再殺部隊
5点
6 星座の名前は言えるかい
3点
7 リテイク
2点
8 モコモコボンボン
1点
9 子犬にしてあげる
2点
10 鉄道少年の憩
5点
11 FIST OF FURY〜再生〜
3点
 7th。なんでこうなっちまうんだろう。このアルバムから僕はオーケンが理解できなくなった。言葉の選び方は彼らしい のではあるが、とにかく詞がつまらないわ。曲もコマーシャル過ぎる。駄曲も多く、橘高によるファストナンバー#5と、内田に しては珍しい、こちらもファストナンバー#10以外は特に聴き所のないアルバムである。#1と#11はカヴァーのようだが、 誰の曲かは未だ謎。なお、#4は確かナムコワンダーエッグのアトラクションのCFソング。#10の作詞はなんと"まんが道"。

キラキラと輝くもの
1997/1/24購入(1996/12/9発売)総合評価=6点

1 冬の風鈴〜序文〜
3点
2 小さな恋のメロディ
5点
3 機械
3点
4 僕の歌を総て君にやる
3点
5 サーチライト
2点
6 そして人生は続く
2点
7 サジ、あんまり殺しちゃだめだよ
2点
8 ベティー・ブルーって呼んでよね
2点
9 お散歩モコちゃん
1点
10 冬の風鈴
4点
 8th。テーマは「ハードロックと私小説の融合」。鮮やかなジャケットは角川文庫版「パノラマ島奇談/江戸川乱歩」 の表紙画そのまんま。で、内容は予想通りイマイチ。曲は相変わらずコマーシャルで、詞もつまらない。もはやバンド のエナヂーは感じられないが、橘高のギター結構前に出てきており、全編通して素晴らしいソロを披露している。 #1〜2の流れはキまっている。#10の切ない感じもグー。

最後の聖戦
1997/10/15購入(1997/10/15発売)総合評価=4点

1 カーネーション・リインカネーション
3点
2 トキハナツ
2点
3 境目のない世界
4点
4 お散歩ネコちゃん若き二人の恋結ぶ
1点
5 哀愁のこたつみかん
1点
6 友と学校
2点
7 221B戦記
2点
8 タチムカウ〜狂い咲く人間の証明〜
2点
9 青ひげの兄弟の店
3点
10 山と渓谷
2点
11 ペテン
2点
 9th。事実上のラストアルバムにして最高駄作。終わってます。#1はヤケクソ臭漂う本城作の似非ハードコア。 若干特撮っぽい。#3は橘高作だが、イマイチ煮え切らない感がある。ハードポップだし。#7は水木一郎・神谷明・宮村優子が 参加している企画モノっぽい曲。#9は元アンジーの水戸華之介とのデュエット。さようなら筋少・・・。

SAN FRANCISCO
1998/7/4購入(1998/6/29発売)総合評価=4点

1 SAN FRANCISCO(Be Sure To Wear In Your Hair)
3点
2 サンフランシスコ
5点
3 タチムカウ〜狂い咲く人間の証明〜
2点
4 221B戦記
2点
5 冬の風鈴〜序文〜
3点
6 小さな恋のメロディ(シングル・バージョン)
3点
7 サーチライト
2点
8 旅の友
3点
9 カネーション・リインカネーション(リミックス・ヴバージョン)
3点
10 PARASITE(KISS)
3点
11 僕の歌を総て君にやる
3点
12 人間のバラード
3点
13 サンフランシスコ10イヤーズ・アフター
1点
14 SAN FRANCISCO(エピローグ)
3点
 ちっともベストじゃないベストアルバム。選曲は「キラキラ〜」と「最後の聖戦」およびシングルAB面、トリビュート盤からと なっている。特筆すべきは新録の#2。ヴォデオ「筋少at武道館」の"サンフランシスコ"のスタジオヴァージョンと言っても過言で はないだろう。橘高のアコギソロ&ギターソロ、内田のファズワウソロがフィーチャーされている。オーケンの歌唱法が若干クサめ になってるのが残念ではあるが…。
 #1、14はジョン・フィリップスなる人物のカヴァー。語りである。#14のバックで聴ける橘高のソロにシビれる。 #3は「最後の聖戦」、#4はシングル「221B戦記」、#5は「キラキラ〜」、#6はシングル、#7は「キラキラ〜」、 元マネージャー見習いでありお友達の宮崎末飛登・菜莉花(誰?)・内田・オーケンによる合作詞の#8はシングル「221B戦記」、 #9は「最後の聖戦」収録のリミックスヴァージョン、#10は「地獄の賞賛 KISS TRIBUTE INJAPAN」、#11は 「キラキラ〜」にそれぞれ収められている。#10は結構期待していただけにちょっと残念な出来だ。スーサイド救済ソングチック な#12は未発表曲。#13は本作のために書き下ろされた新曲。はっきり言って駄曲だ。狙いすぎ。

 なお、本作発表2ヶ月後にメンバーミーティングにて1.筋少の無期限活動休止、2.太田(Ds)の脱退、3.今後再活動する ことがあっても必ずしも同じメンバーが揃うとは限らない、以上3つが決定する…。それから約1年後の1999年5月28日にオーケン ソロライヴにおいて筋少復活宣言がなされるも、メンバーは未定との条件付。そして6月6日に 筋少オフィシャルホームページにてオーケン本人より今後の展開についての 書き込みがなされるも、それに対するファンからの苦情等の 書き込みにより意気消沈…。7月1日のオフィシャルステートメントでは既に彼が6月11日に筋少を脱退していることと、先の筋少復 活宣言のあった5月28日に橘高も既に脱退していることが明かにされた。そして内田による「筋少凍結」宣言が…。
 オーケンは筋少の名前で現在「特撮」でやっていることをやりたかっただけだなんだと思う。なお、中ジャケのベースはオーケン の私物。

80年代の筋肉少女帯
1999/4/4購入(1998/9/29発売)総合評価=8点

1 黎明 初稿(1988年8月のライヴ)
5点
2 モーレツ ア太郎(1988年8月のライヴ)
4点
3 マタンゴ(1989年2月7日at日本青年館のライヴ)
4点
4 最後の遠足(1989年2月7日at日本青年館のライヴ)
3点
5 釈迦(1986年秋頃のデモテープ)
5点
6 猿の左手 象牙の塔
3点
7 M.C.
−点
8 ノゾミ・カナエ・タマエ
4点
9 M.C.
−点
10 おおもうけバカボン
4点
11 M.C.
−点
12 日本の米
3点
13 孤島の鬼
3点
14 M.C.
−点
15 夜歩く
4点
 インディーズレーベル「UGS」より発売された、80年代の筋少のレア音源集。デモテープの#5以外はライヴ音源で構成されてい る。内容はさておき、資料的価値は非常に高い。
 #1ではエディー(Pa)の素晴らしいピアノソロを聴くことが出来るが、#2のアタマでズッコケる。#3は横関(Gu)のジェットフィンガーを聴くことが出来る が、ライヴだと結構粗いのね。#4はエディーと横関の絶妙なユニゾンが入っているレアなヴァージョンだ。#5は初期衝動パ ワーを感じる1曲。#7、#9のオーケンは本当にヤバそうだ。#8は6th「レティクル座妄想」でリメイクされている曲の原型 ヴァージョン。#10は空手バカボンの曲。間奏でオーケンが入りを間違える#13。エディーのラストライヴの模様を収録して いる#14〜15は本作の目玉とも言える音源。本人の泣きのMCが堪らない。敢えて"インストゥルメンタル"というのが粋だ。
 なお、音質はあまり良くない。

80's筋少live & clip
1999/2/28購入(1998/9発売)総合評価=8点

1 釈迦(Video Clip)
5点
2 モーレツ ア太郎
4点
3 最期の遠足
3点
4 ノーマンベイツ
3点
5 イタコLOVE
4点
6 夜歩く
4点
7 GURU
4点
8 マタンゴ
4点
9 サンフランシスコ
4点
10 孤島の鬼
3点
 1998年9月27日、オンエアーエイーストで執り行われた80年代筋少メンバーによるスペシャルライヴの模様+昔のレア映像 を収録。ドラムのみ、へルプで元すかんちの小畑ポンプが担当している(かつての面影は皆無)。なんと言っても一番の見所は生 エディーだ。ド頭からファンの度肝を抜く、繊細且つ可憐なピアノソロを披露している。風貌とのギャップが最高だ。そしてその まま#2の"あの"イントロが聞こえてくる。鳥肌。オーケンは筋少ファンの知っているステージングとは一線を画す、いかにも ロックなアクションと、お笑いなしのビシッとしたMCで、ショーを進行している。平たく言えば真面目。でも、無理にそうしている わけではなく、すごく興奮しているんだな〜というのが伝わってくる。でもクサい唄い方には違和感を覚えるね。

 #1は撮影者不明の激レアクリップ。真昼間に撮影されたと思われる映像には、周囲の人の反応を楽しんでいるかのように街を 徘徊する白塗り(多分小麦粉)フェイスのオーケンが。白タイツにジャージという出で立ちは「ヤバい」の一言。アブない人にしか 見えません。スタジオではなぜか雨合羽を着ています。狂ったようにギターを弾く本城は若気の至りといった感じで観ていてイタい。 演奏はもちろんヘロヘロ。#6の前にもオフショット中心の懐かしの映像が挿入されている。みんな初々しくて、すげー青春って 感じがする。