BAT CAVE
guest:SUNS OWL
@渋谷CYCLONE 2001/9/21

-SET LIST-

01 DEEP CAVE
02 HE WHO CAN NOT BE NAMED
03 NOTHING AT ALL
04 PEOPLE GET BACK
05 PACK IT UP
06 THE OTHER ONE IN MY MIND
07 SWEAT DREAM'S
08 BEATING WORDS
09 REASON FOR PRESSURE
10 WARRIOR'S CRYING
   IN THE UNDERGROUND
11 COCKROACH KILL
12 LONG LADDER
-E.C.-
13 STORIES OF THE PAST
14 FREDDY KRUEGER


第一章〜はじめに
 19:10渋谷駅到着。地図を忘れてしまい、記憶だけを頼りに会場となるCYCLONEを探す。秋雨は順調に降り続き、 体感温度も低めだ。長袖着て来て大正解。CYCLONEはなかなか分かりにくい所にあり、一回通り過ぎてしまったが、 どうにか到着。もう19:30だ。2900円払ってドリンクチケットを貰うと、一緒にBAT CAVEのデモテープとリストバンドも 貰えた。うれC。定刻より30分程過ぎていたが、まだライヴは始まっておらず、ゲストであるサンズオウルの音出し中 だった。フロアはほぼ満杯。僕は中ほどに陣取り、雨水滴る傘をたたみ、リュックにしまうと暫くして場内暗転。


第2章〜SUNS OWL
 彼らを観るのはこれが初。聴くのも初、というわけで一体どんな音が飛び出すのかとワクワクしていると、いわゆる メタリックハードコアだった。曲が良かったら帰りにCDでも買って帰ろうかと思ったが、特筆すべき曲はなかった。 しかしバンドのアグレッシヴなパフォーマンス(勿論演奏も含む)は観ていて飽きない。特にUNITEDのTシャツを着た ヴォーカルのマジマのパフォーマンスはフロントマンと呼ぶに相応しく、グイグイライヴを引っ張っていく。久々にカッコ 良いフロントマンを観た。ギターはトラ目のランディーローズVでメタルっぽい容姿だった。ラストの曲紹介中(曲が始ま る寸前)にギターの弦が切れるというアクシデントがあったが、「なんで弾いてない時に切れるんだよ〜!!」というマジマ のMCで場内はナゴむ。(20:15終演)


第3章〜BAT CAVE
 SUNS OWLが終わるとドリンクカウンターへ。小さな紙コップスレスレに入った600円(ドリンク代はせめて500円にして 欲しい…)のコーラをこぼれないように飲みながらソロソロとフロアへ戻ると、みんなウンコ座りでステージ横に設置さ たスクリーンの方を観ていた。すると暫くしてBAT CAVEのヒストリーフィルムが上演された。音はサイアクだったが過 去のライヴ映像など、貴重なモノが観れた。最新音源である「people,GET BACK」のヴィデオが終わると共にそれのエ ディットヴァージョンが場内に流れる。ウンコ座りの客も一斉に立ちあがり、それぞれのポジションへ移動する。さぁ、 いよいよBAT CAVEの登場だ!!!!

 ざわついていた場内も、YUSUKE(Ds)のライドシンバル1発で静まり返る… 「カ〜ン・・・・・・カ〜ン・・・・・・」とゆっくりな カウントが場内の緊張感を高める。そしてその静寂をパワーコード1発で破壊するPONCHI(Gu)。そうそう、コレだよコ レ!!初めて観た時もこのパワーコード1発で僕はヤられたのだ。そしてワーミー(多分)を絡めたリフに発展する。 ズッズッズッズッズン、ズッズッズッズズン…ワ〜ォ〜ワ〜〜ァッ♪…そして長〜 いブレイクを挟みブルータルなリフが刻まれると下品なワーミーカウントで怒涛のアグレッシヴなパートに突入!!んも〜!! タマらん!!!!長いイントロが終わるとJIBI(Vo)登場!!「HE WHO CAN NOT BE NAAAAAAAAAAMED!!!!かかってこいよ オラァ!!!!」と雄叫びを上げる。やはりこのバンド、ヤバ過ぎる!!!!!!モノ凄い破壊力だ。 お客さんもモノ凄い盛りあがり。ダイヴ志願者も続出し、モッシュピットはヤバいことになっている。そして立て続けにプ レイされた#3が終わると大歓声が上がった。

 「俺達、タモさんばりにマイペースで、ライヴはダラダラやるけど、曲は死ぬ気で演るんで、 後の方もね、ボケっと立ってねーで前来いコノヤロ〜!!!」と、JIBI。…は!!はいスミマセン!!…でもね 〜、さすがにモッシュピットには行けませんよ(汗)。ヘドバンで許してちょ。そして悶絶の名曲#4がスタート。いやぁ、 何度聴いてもカッコいいっす。僕もタマらずデス声で雄叫び。「この柵はね、 寄りかかるためにあるんじゃねんだよ…なぁんちゃってね(笑)・・・・・・ 上ガッテ来〜〜〜〜イ!!!!!!!!!!!」と、JIBI。あ、ホントすんません、それはヤングに任せます(汗)ということで 始まったのは新曲#5!!ノリが良くてよろしいです。自然とオイ!オイ!オイ!というコーラスもあがる。パ〜キ〜ラ〜ップ!! パ〜キ〜ラ〜ップ!!♪この新曲はデモテープにも入ってました。 「こんなような曲も新譜には入ってるんで・・・買えコノヤロ〜〜〜!!!!」 ちなみにこのコノヤロ〜MCはお約束で、年内はこれで行くらC…。

 このバンドはしゃべりも面白い。自称"ラウドバンド初のTALKとLIVE"とのこと…。

 「ソバットとかわけのわかんないニセモノいっぱいいるけど、お前らそんなん聞いてんなよな!それとメロコアを流行 りで演ってる奴は死ね!!!!」とか、「こないだビーストフィーストに出たけど パンテラスレイヤーとマシンヘッドと セパルトゥラはスゲーけど、あとの奴らはあんま大した ことなかったから、負けてるのはガタイのデカさとチンポだけね!」等々…。演奏もヤバいが、発言もヤバい。

 #7のようなメロウなメロディも唄えるところがJIBIの強みと言えるだろう。誤解を覚悟で言うと、このバンドは スリップノットやソウルフライを彷彿とさせるラウドロックであるが、しっかりとしたオリジナリティも持ち合わせているから スゴい。それってこの手の音楽ではなかなか難しいことだと思う。ステージングはアグレッシヴであるが、各プレイヤー のアビリティは驚くほど高く、上手い。そしてなにより個性が強烈だ。癖になるサウンドである。#9のベースの出だしは 何ていう奏法なんだろう?パーカッションのようだった。次々と繰り出される轟音、JIBIの「オレはウン コだ」発言も飛び出し、客席ダイバー続出のラウド系R&Rナンバー#12で本編が終了。

 そしてアンコール。例のNYテロ事件で彼らの沖縄ライヴ、アメリカツアーはキャンセルになってしまったそうである。 「ビン・ラディン、マザーファッカー!!!!!!!!!」…そりゃ叫びたくなるわな。僕も一緒に中 指を突き立て高く掲げる。メロウな新曲#13、そしてSUNS OWL等お友達バンドもお客さんも入り乱れての#14 (S.O.D.のカヴァー)で大盛り上がり大会の中、宴タケナワではございますが、おしまい。彼らは ホンモノである。新譜が待ち遠しい。今度も絶対行きます。(21:50終演)。


©2001 HANGER59