DEATH FILE
@柏ALIVE 2003/7/12
- SET LIST-
01 WASTE?
02 MENTAL
03 THE BOY WAS THINKING
04 RIGHT THING
05 CONFUSED
06 RAIN
07 INDEFFERENT
08 OPINION
09 UNTITLED
-encore-
10 RAINING BLOOD(SLAYER)
〜?
第1章〜はじめに
18:00、乗換えポイントの柏駅途中下車にて
マック
へ。 新企画、"スマートセービング"1発目のチーズバーガートリオセットを食う。ポテトが揚げたてで(゚д゚)まいう〜。 食い終わる頃に丁度いい時間になり、18:24分の大宮行き電車に乗り込む。東武野田線に乗るのは初めてなので プチ遠足気分ヽ(´ー`)ノ。4分後、豊四季駅到着。
下車するなり別の車両からはユナイテッド大谷氏の姿がっ!千葉ってスゴい県だ。 あ!彼の後を着いて行けばきっと迷わず
ALIVE
に到着できる はず!そして大谷さんのフンになること3分、すんなりちゃっかり会場に到着。
到着するなりアユミ・R¥O両氏に再会。前者に柏うにおんで破格の\300でゲッチューしたというダミーシステムの CDをやんわりと自慢させられる(笑)!!むきょーーー!!!!大変気になる。その後ハウスのスタッフより店前退去命令が 発せられ、店内へ。\2,000払い中に入るとサ・・・サブッ!!壁にべたーっと30人くらいしかいない。大丈夫なんだろうか。 案の定開演は遅れている。店内には延々ズンドコズンドコとクラブミュージックのような音が流れていた。
第2章〜
MOUSE PIECE
18:50、場内が暗転するとオペラ調のSEが流れる。メンバーは登場するなりだらだらとチューニングを始める・・・ 楽屋で済ませてくればいいのに・・・。そしてラーメンマンヘアーの顔面白塗りヴォーカルが登場。彼のオカルトチックな キャラをフィーチャーさせているバンドだ。強烈なシャウトをキめたかと思えばヘケラヘケラしたりでかなりイっちゃってる系です。 しかし肝心の曲が良くない。中心となっているのは2バス連打を多用したガガガガッ!!という感じの速い曲。 彼らはお客さんとしてデスファイルやヌンチャクを観てきた世代とのこと。 8月にスプリット盤が発売されるらしい。ラスト、お客さん一人が無理矢理ダイヴを敢行。ステージ上手には大谷さんが。 湯浅氏はやたらと客席をうろうろしてました。 (19:20終演)
第3章〜肉奴隷
19:30、客電が落ちたのでステージの方へ目をやると、自分の目を疑うような光景が視界に入ってきた。 そこにはタイコ類が全部抜かれた状態のドラムセットが・・・想像してみて下さい。あるのはクラッシュシンバル2つ、 ライド1つ、ハイハット1つのみ・・・。非常に殺風景で、もう、これだけで何か強烈なメッセージを発しているような感じだ。 そして長髪パツ金ヘアーのお兄さんが登場し、間合いをとりながら全身全霊の力を込め、ただただシンバルを叩き続ける・・・。 しばらくすると黒のゴムマスクを被ったヴォーカルらしき人と、サックス片手の女性が登場。両者のマイクがONに なると、けたたましいノイズが場内に轟く。ヴォーカルはディストーションをかまし、ジャズコから音を出しているようだ。 開始から同じテンポで淡々とシンバルを叩き続けるドラム(?)、ただ延々と叫び続けるヴォーカル、指はピロピロと 動かしているようだが、なにせ酷いディストーションがかかっており、何を弾いているのか全く分からないサックス・・・。 しばらくそんなノイズ空間が会場を支配した後、突如演奏を止め、缶ビールを飲み出す3人・・・。あの〜・・・1曲目が 終わったということでいいんでしょうか(笑)。この調子で20分や30演られたら正直、タマらん・・・。
そして休憩が終わるや否や突如ヴォーカルが客席ダーイヴ!!!!!!!!客4人に抱えられ、着地。そしてその場で叫び出す。 しばらくすると大拍手に見送られ、ステージに戻る彼。そしてそのまま終演・・・。 いわゆるノイズバンドということで良いのだろうか。こんなの初めて観た。。。(19:38終演)
さっきのヴォーカル、ゴムマスクを取ったら意外に普通の青年でした。(ズコッ)
お客さんはいつの間にかいい感じに増えています。
第4章〜
束〜TAVAT〜
19:55、場内暗転。DJがSEを流す中、エフェクトバリバリギターのスペーシーなサウンドが浮遊し、ベースが延々と 1つのリフをくり返し、ドラムは淡々とダンス・ミュージックにありがちなリズムを叩き続ける。アクセントになっている のはパーカッションで、民族系の太鼓をパカポコと心地よく響かせていた。トランスミーツアフリカ民族音楽という感じ。 が、僕は5分で飽きた。退屈であくびが何度も出た。メンバー(特にDJ)はこの上なく楽しそうだし、なによりお客さんは 結構盛り上がっている。でもこの手の音楽は僕にとって退屈以外の何物でもない。
途中からヴォーカルも参加。目がらんらんと輝き、アブないくらいに楽しそう。長い筒状の笛?のような楽器も吹いていた。 しかしやはり僕にはたまがトランスをやっているようにしか見えなかった。(20:21終演)
最終章〜
DEATH FILE
前3バンドで温まるどころかすっかりフラストレーションが溜まってしまった僕にとって、デスファイルはセッティング時 から気持ちを高ぶらせた。客電が消えたままのセットチェンジ。もくもくとドラムキットを組み立てるバットケイヴの ユースケ。今回は彼のみヘルプ参加だ。たびたび
スタタタタタタタタタタ!!
と鬼のようなブラストビートを轟かせる。バットケイブん時の 音出しでもたまに聴けるが、今日はいつもより念入りだ。デスファイルの曲調をご存じの方であれば、 それは当然だということは分かって頂けるだろう。そしてネモのローディはサヴァイヴのリードギター氏が務めている ようだ。今日はESPのクラシカルなランディーローズモデル。白のボディーに縁取りがあるやつニクいヤツだ。 デスファイル時代はこれをメインで使っていたものと推測される。ユースケのセッティングが終了するとステージから 誰もいなくなり、場内は嵐の前の静けさ的なムードに包まれる。
そこにポツンと登場したのは先程の肉奴隷ヴォーカル。なぜか裸足だ。
「初めてデスファイルの音ってゆうか声を聴いたのは、伊藤正則のラジオのデスヴォイス コンテストで。柏で演っているというのを聴いて、ライヴ観て、すごいカッコ良いと思って、暴れたりしてたんですけど、 その時には周りの人達が僕のことをボコったりしてたんですけど(場内:爆笑)。まぁでも、デスファイルの人達には よくしてもらっていて。ツアーについて行って、車の中でゲロ吐いたりしていろいろ迷惑かけたりしたんですけど、 ここでデスファイルが1日だけの復活とうことで、前説をやらせてもらってることにすごく感謝します。
今日は最初で最後の復活だぞーーー!!!!おまえらぁ!!暴れてけよコンニャローーー!!!! フンギャーーーー!!ヴギャ゙ァ゙ァ゙ァ゙ア゙ァ゙ァ゙ア゙ァ゙!!!!!!!!グオ゙ォ゙゙ォ゙ォ゙ォ゙ォ゙ォ゙ォ゙ォ゙!!!!!!!!!!
」
と、シャウトをキめると案の定ダイヴ。最後の方は何を言ってるか聴き取れなかったが、こんな壮絶な前説を観るのは初めてだ。
20:50、赤い照明に照らされたステージにあの4人が登場。場内は彼らの復活を待ち侘びたファンの歓声で溢れ返り、 無数の腕が挙がっている。スゴい緊張感。さっき出たバンドの人達もフロアにわんさかいる。ユースケの
ドッッタン!!
というキッカケでまずおたけびを上げたのは"WASTE?"のリフだった!!!!
スゲ――――――!!!!キタキタ―――!!!!ホンモノキタ―――――!!!!!!!!
ネモとリョースケのツインギターがユニゾンでウネりをあげる!!!!そしてベース・ヴォーカルを務めるのはもちろん 湯浅だ!!楽曲が本編に突入すると場内死のモッシュ大会!その中にはユナイテッド大谷氏の姿もっ!! 唯一のフルアルバム「HANG MYSELF」のプロデュースを務めた彼も、今夜はいちファンとして純粋にライブを楽しんで いる様子だ。ダイヴァーは後を断たない。ユースケのブラストビートも炸裂!!!!アウトロではたっぷりとタメを効かせる。 完全に観客の心を捉えた後はアルバム通りに"MENTAL"。一段と激しさを増すモッシュピット。 人がびゅんびゅん飛んでくる。危険だ。続いて"THE BOY WAS THINKING"。ミドルでウネったかと思うと突然ブラスト する危険なナンバーだ。依然モッシュピットはヤヴァい状態。鬼のような様相で緑のVをかき鳴らすリョースケ。 ネモはひたすら楽しんでいる様子だ。
そしてチューニングをしながらMCをとる湯浅。
「や〜。う〜、なに話そうか・・・。 今日はスカートが履きたかったから、スカートを履きました」
えっ!?スカート履いてんの? 僕のポジションからは確認できない。
「デスファイルやってたのが5,6年前で・・・えー、 いいや(苦笑)。しゃべってもしょうがないバンドだから、曲行くよ」
と、いつもより数段低いトーンでふてくされた ように喋る。一方、向かって右側にいるネモは感極まり目頭が熱くなってる様子。この盛り上がりだ、 こみ上げて来るものがあるのも分かる。そして"RIGHT THING"がグルーヴィにキまると、続く"CONFUSED"では 再び激しく疾走!!!!ユースケ氏、もはや職人の域に達しています。続く"RAIN"ではドゥーミーなリフを轟かせる両ギター氏。 すんげぇヘヴィ、だけどダレない。スローだけど、演奏のテンションが物凄く高いのだ。デスファイル、 恐るべきバンドです。曲が終わるなり場内から思い思いの歓声が上がる。
今日という特別な日を目にしっかり焼き付けておこうと、じっくりとステージを観させて頂いているのだが、 今日の湯浅のデス声はいつもよりズシりとドスが効いているように聞こえる。とにかくLOWなのだ。 ユナイテッドで聴けるそれとは明かに異なる、真性デスヴォイスである。どっしりと定位置で唄っているせいもあるの だろうか。しかも苦しそうな表情もなければ、変に恐い顔もしない。あれだけ涼しい顔してデス声を出すヴォーカリストが 他にいるだろうか。しかもクレイヂーに高音スクリームなんかもキめちゃってる。惚れ直しました(
ポッ
)。
サポートを務める職人・ユースケが湯浅より紹介さた後、プレイされたのは"INDEFFERENT"。"RAIN"でクールダウンした お客さんは水を得た魚のように一斉にモッシュし始める。間を置かずに"OPINION"、そして"UNTITLED"と、 超絶ナンバー2曲が一気にかけ抜けると、メンバーはステージを後にする。
場内狂ったような大絶叫、そして沸き起こるオイオイコール。すぐにメンバーは再登場。あ、ホントに湯浅はスカートを履いている。 しかも民族系の。
「ありがとー。フッ。まーこんな感じでオヤクソクのアンコールだよ。フッ。これを演って、 またさよならです。」
そして聞こえてきたのはフロアタム3連打!!!!えっ!?ナニっ!?まさかアレですか!? "RAINING BLOOD"!!!!!!!!!!!!!!!!!って、最近コレ演るバンド多いな・・・。エニウェイみんなでヘドバン大会!しかし途中で終わり、 別の曲にスイッチ(註:タイトル分かりません)。大盛り上がりの中、エンタケですがこれにて終演。
程なくしてメンバーが手ぶらで再登場!場内大歓声。
「ありがとうございました。 またいつか機会があったらみんなに会いたいです。」
と、ネモ。そして
「ありがとー、柏。サイコー。バイバイ。店長、ただいま。」
と湯浅がぶっきらぼうに 挨拶を済ませると、4人横並びに手つないでエックスみたくみんなでジャーンプ!!みんなニコニコすごくいい表情をしてました。(21:20終演)
あ、"JEALOUSY"演ってくれなかったのね(i々i)。いやいやそれにしてもスゴいライヴ、ってゆーか、 スゴいバンドだったのね、デスファイルって。僕は1997年4月18日@ON AIR WESTでのUNITED「RELOAD」レコ発ん時の オープニングアクトとしてラストの1分位しか彼らを観たことがなかったんだけど、そん時の映像は鮮明に覚えているんだよね。 今じゃ考えられないんだけど、あの頃は「ライヴハウスに行く」という行為が自分の中で定着してなくて、その後彼らを 観る機会はなかったのだが、今日はこの目で確かめられて本当に有意義だった。アルバム1枚で解散してしまった ことは本当に勿体無いと思うし、理由も気になるところだが、デスファイル卒業生達の現在の姿を見る限り、 音楽性の違いというところだったのだろうか。こういう企画は楽しむだけでなく、自分たちの原点を見つめ返すいい機会だと 思うし、現行のバンド活動へのポジティヴな刺激にもなると思うので、また機会があれば是非とも再演を願いたい。 そして各人には今後も日本ラウドシーンの第一線でがんばって行って欲しい。サイコーの夜をありがとうございました。
©2003
HANGER59