PULLING TEETH
『OVER DROP? VOL.8』
@渋谷CYCLONE 2004/1/17

-SET LIST-
-PULLING TEETH-
01 YES,PULLING,YES
02 THIS SHIT
03 MY SOUL IS MINE
04 PULLING IS MY BUSINESS
  ...AND BUSINESS IS GOOD
05 MESSAGE
06 DEVIL
07 PULLING JOKE"YO! by 4"
08 COFFIN
09 DYING
10 DUSTY
11 HARD BLOW
12 PULLING TEETH
13 FOLLY
14 YES,PULLING,YES
-PANORAMA AFRO-
01 AFRO BOM-BA-YE(SE)〜
  AFRO NEVER DIE
02 AFRO JUSTICE
03 KICK BUTT THE LOWDOWN
04 SUPER DISCO MAN
05 AFRO STAR
06 AFROCK
07 HEY MAMA R&R
08 LUCK OUT









第1章〜はじめに
 寝坊。最近このパターンが定着している。 すかさずサイクロンに出演順を確認。 18:30、すなわち開演時間に家を出る。 途中で飯も食わなきゃいけないのでトップバッターのマイライトと2番手ドアマットが絶望的となり凹む。 外は雪がちらついている。厳しい寒さが心地よい。心配された中央線は真面目に走っている。車内はガラガラ。そりゃそうだ。 こんな寒い日に外に出る必要があるものか。となると心配なのが客入り。大丈夫だろうか? ・・・とノンキなことを言っている場合ではなくなった!山の手線、人身事故で止まってるー!!走って埼京線ホームへ移動 しかーし!!次の電車まで15分しかーし!!その3分後には山の手線運転再開のアナウンスがっっ!どっちやねん!!!! これがJRのロックンロールスタイルである(汗)。困ったもんだ。こういうパターンはムカつくし疲れる。あーマジで疲れた。

 19:30、渋谷駅到着。雪はやんでいる。すき家にて牛丼を食うも、活気のない店員にテンションが下がる。 店の雰囲気は最悪だ。今度はおはちの唐揚げ定食かなんかにしよう。 完食後、すき家から一直線に伸びた坂を登り、ようやくサイクロンに到着。 イカついにーちゃん共がタムロってる階段を下り、ドリンク代600円(高〜!)を払って中へ。 コインロッカーに荷物をしまいつつステージへ目をやるとまだドアマットが演っていた!!身支度を整えすぐさまメインフロアへ移動!


第2章〜DOOR MAT
 僕にとって"寝坊して見られないバンド"としてすっかり定着してしまった感のあるドアマット。ちゃんと見たいのになー。 既に上半身裸の野人。タトゥーがイカつい。ギターはガンガキンとゴキゲンなリフをかき鳴らしている。やはり良いぞドアマット! がなりまくる野人。ちょっとイっちゃってる感じが良い。演奏もしっかりしてるし、楽器隊のコーラスも分厚い。 そしてやはり暑そうな揃いのジャージ。ラスト、自らバンド名をリフレインする野人とその仲間達(演奏隊)。 前観た時と同じく"DOOR MAT"という曲がプレイされる。中盤、ミドルテンポへの切り替わりポイントで沢山の観客の腕が挙がる。 後半に突入するや否や突然最前列の女の子に近寄り「お名前は?」と、問う野人!おお! 新手のナンパですか!?というより誘拐に近いかも(ズコッ)。終盤、激しく疾走。お客さんのリアクションはいい感じ。メンバーさんも笑顔を見せておりとても満足げ。 「サイクロンさいこーでしたーーー!!」と、野人。だから今度こそはちゃんと観たいってば。(19:59終演)


第3章〜STEP BY STEP
 20:17、場内暗転。ステージにはトロンボーン×1、サックス×1のラッパ隊もいる。プップクプップップ〜とまぬけな音。 スチャスチャいうギター。時に疾走するドラム。いわゆるスカコアか。この手のバンドを観るのは初めてだが、 想像以上のぬるさだ。ふにゃっとしててノリがない。脳天気で軽薄だ。にしてもギターボーカルは楽しそうにやってんなー。 ドラムは今日で辞めるらしい。トロンボーンのフェイスは元オレンジのヨウヘイ氏を彷彿とさせる。 ベースは時にゴリっとディストーションをかます。途中、強面のゲストヴォーカルが迎えられ、2曲ほど唄う。 ラスト、柵に上がって四方八方に棒を振り吹きまくるトロンボーン。サックスは意外に存在感なし。 ファンの方は楽しんでいたようだが、個人的にはかなりかったるくなってしまった。演奏終了後、ドラムが客席ダイヴを決行!(20:46終演)


第4章〜PANORAMA AFRO
 21:02、客電消灯と共に流れてきたのは彼らのオープニングアンセム"AFRO BOM-BA-YE"だった。 曲に合せて手拍子が起こる。しばらくしてメンバー登場!!場内大歓声(黄色多し)。ムキムキのマキール大佐。 彼以上にだるだるジーンズにタンクトップ一丁が似合うフロントマンがいるだろうか。 そしてベースはピンクのアロハシャツに白と黒のギンガムチェックのランダムスターでキめている。超イカす。 1曲目は"AFRO NEVER DIE"!数人がヤケクソ気味にモッシュしている。続いて"AFRO JUSTICE"。 しょっぱなから観客の大きなコーラスが起こる。むきむきむきん!とボデービルポーズをキめるまくるマキール。美筋肉。 続く"KICK BUTT THE LOWDOWN"はゴキゲンなR&Rチューン。サビへの持っていき方が良いね。 モッシュは一段落しているが、サビではまたしても大きなコーラスが起こる。サイコーの盛り上がり。 バンダナをひょいっと取り去り、髪を後ろにかき分けるマキール。かかかかかカコいい!!!! こんなに美男子だったなんて!で、よく見たら最前列で男子は僕だけではないかっ(汗)!!!!みーんな女子!! 肩身狭〜〜〜(汗)!!きっとマキールのフェイスが良いからに違いない!曲が終わると身体を仰け反らせ、 背泳ぎのように両腕を回すマキール。「マトリックス!!」だって。。。 早くも息をあげるマキール。足元のディストーション(?)を踏むとハウりまくり。 「すいません、これ使いません!」と、PAに告げ、場内の笑いを誘う。 簡単に挨拶を済ませた後、新ギタリストを紹介。シルバーのレスポールタイプを肩から下げたヤング(に見える)だ。 「ディスコな感じでお願いします!」とのMCで始まったのは"SUPER DISCO MAN"。 パノラマアフロにしか表現できないであろうロックなディスコチューンである。ピック弾きであるにも関わらず、 チョッパーのようなフレーズをバンバン繰り出すベースが超イカす。ギターのカッティングキモチよい。 マキールは超ノリノリで腰をセクCにクネクネ。お客さんもノリノリだ。今日はイベントなので初めて見るお客さんも多いだろう。 そういう僕も2回目なのだが、初見でも楽しめるのが彼らの強みのひとつと言える。とってもエンターテイメントなのだ。

 曲が終わるや否や「あ、今日わき毛剃ってくるの忘れた!」と、マキール。 ・・・どうでもいいです。その後ある客に本名で呼ばれ、 「・・・本名はないだろ〜、元ロッテンオレンジ!!」と、指をさされたのはマイライトの浅野(Vo)だった。 うひゃひゃと笑う浅野。続いては"AFRO STAR"で大盛り上がり。アレンジは「DIFFARENCE」ヴァージョンに近い。 リフもステキだし、ファンキーでメタリックで超イカす。続いて"AFROCK"。ドラムも上手くてすごく気持ちが良いわ。 2バスを絡ませたソロがクール。曲が終わり、「ベッカム・・・」呟いた後、ベースを指さすマキール。えっ!?俺のこと!?という表情のベース。 「お前のベッカムには俺も弱いな!」と相変わらずわけのわからないことを言うベース。場内爆笑だ。 「似て・・・なくはないよね?」と、マキール。いや、ベッカムというより坂本ちゃんだ。 「ベッカムー!」と黄色い声が飛ぶと「ビクトリアが黙ってないから!」と、ベース(笑)。 そしてその傍らで「空き缶はちゃんと捨てないとね・・・リサイコーリサイコー」と巻舌気味のマキール(笑)。場内大爆笑。 「あの・・・やっていいかい?」と、マキール。 「おう!やるぞっ!」と、ほっぺを膨らませ、腰に手をやるベース(笑)。ちょーかわいー。 アーー〜〜〜〜と太く伸びのあるアルトヴォイス轟かせるベース。その上にマキールが3度上、 ギターが5度上のハモりを被せ、重厚なアカペラが完成。"HEY MAMA R&R"の始まりだ!いやーこの曲もゴキゲンでよい曲です。 彼らのセンスはサイコーだ。

 曲が終わり「ぼっこぼこにしちゃうぞ!」と、ブリっこをキめたマキールに会場から 「かわい〜〜〜」の黄色い声。それをオカマっぽく真似るマキール(キモっ)。 どことなく彼は叫ぶ詩人の会のドリアン助川に似ている。着れば筋肉がつくというTシャツの物販告知に合わせ、 胸筋をいつまでもぷるぷるぷるぷるさせるマキール。 「筋肉サイコ〜!」と、メロメロの女性陣。 「あっ!言うの忘れてた!筋肉サイコーーーーーー!!!出た〜〜〜〜〜〜!! ラスト前でようやく出ましたね。そしてラストは"LUCK OUT"!場内大盛り上がり!!!! みんなで唄えるキャッチーなサビで本日一番の大合唱が沸き起こった。いやー、すげーいい! 今年は沢山ライヴを演って頂きたい!!!!(21:28終演)


第5章〜STOMPIN' BIRD
 21:40、場内暗転。AC/DCの"THUNDER STRUCK"のイントロようなプリング・ハンマリングを用いたギターインストゥルメンタルが 場内を包む。登場したのはロック兄ちゃん然とした3人。ごきげんなギターリフで幕を開ける。ポップでパンク。 曲展開やリズムにひねりがあって面白い。ベースがコーラスでハモりを入れる。 曲が終わり、企画の主催者に感謝を述べるギターヴォーカル。そしてわけの分からぬ内輪ネタをぶちかますベース。 シーンとしたところで、「けっこう変化球だったかなー。でもこういう雰囲気嫌いじゃないんでー。」 とかその後もべちゃくちゃべちゃくちゃしゃべりたくる。 ガリガリ君買って欲しい人は俺に言ってください!」らしい。。。 MCというか、もはや雑談の領域だ。雑談とクロスオーヴァーするようにアルペジオを入れるギター。 妙な雰囲気のまま2曲目に突入。てゆーか誰かベースに突っ込み入れろよ!またもポッピーな曲。 展開がありがちじゃないのがいいねぇ。型にハマってる感じがしない。曲が終わり、またもウダウダしゃべるベース。 現在レコーディング中らしく、今朝までやってたらしい。OKテイクが山、超OKが山脈。もっと超OKが大陸。 さらにその上を"コスモ"と呼んでいるらしい。続いての曲は"パイプライン"のあのイントロを拝借していた。 ギターソロもロッキンな感じで弾きこなすギターヴォーカル。

 ギターヴォーカルのライヴ告知の後、そこそこOKという感じで「・・・山!」というベース(笑)。 MCへの評価と思われる。その後最前にいる年少さん(推定4歳)にマイクを向け、 「お名前は?」と聞き、「キモい」と言うように仕向ける。 年少さんが言われたままに「きもい」と超かわいい声で答えると、「大陸!」と答えるベース(笑)。超OKらしい。なんだこのほのぼの感は。 てゆーかなんで年少さんがこんな時間に爆音で煙くて埃っぽいくて暗い地下2階にいるんだよ、傍らにいるかーちゃん!! ちゃんと耳栓は付けているのだろうか?心配だ。 その後もウダウダとひとりヨガリな雑談を続けるベース。その後2曲やって終演。 楽曲自体はピュアでロッキンな感じでよいバンドでした。(22:07終演)


お客さんは明らかに減っている。STEP BY STEPが今日の集客のピークで、徐々に減っていくのが分かった。


最終章〜PULLING TEETH
 22:20、場内暗転。珍しくダコドンッ・・・ジャーーーーーーン!!!!で幕を開ける。 1曲目は"YES,PULLING,YES"!!!!!!!!数人が早くも激モッシュを展開している。 人をすっ飛ばしながらドカンドカン暴れるモッシャー群。続いて"THIS SHIT"!!!!モッシュは止まらない。 腰を落とし、首を左右に振りながら渋いギターソロを弾くSUZUKI。今日はオールバック風に髪を固めている。 続いて"MY SOUL IS MINE"。非常にのり易い、ミドルのヘヴィチューンだ。でもギターの音量が物足りないなぁ。。。 曲が終わると大歓声。続いて"PULLING IS MY BUSINESS...AND BUSINESS IS GOOD"がスタート!!!!!!!場内修羅場。 超イカす。超ヘドバン。プリングん中でこの曲が一番好きかもなー、僕。ビチバチとベースの心地よいスラップで幕を開けたのは"MESSAGE"。ソロでザックザックとリフを刻んだ跡、 ドラムと顔を見合わせ"やったれ〜!"という感じのアクションでスゴフィルインを確認するSUZUKI。再びファストチューン"DEVIL"でモッシュピットが完成。 トモヤのドラムが素晴らしくパワフルで良い。続いて"PULLING JOKE YO!by4"。前かがみでジャラ〜ン♪と激渋コードを鳴らすSUZUKI。 この彼の独特な固い動きが大好きだ。ボディー上ではなく、指板上をピッキングするのも彼流。

 「静かな曲いきますか。」と紹介されたのは"COFFIN"。ステージ上方、 中央の緑の照明を挟んで左右に2発づつセットされた赤のライトが煌々と照らされる。 殆どインストゥルメンタルのこのナンバーではステージ上の3人が向かい合う場面が多い。 それ以外の曲でもプリングティースは非常にアイコンタクトが多いバンドだ。目を見合い、 呼吸を合せることにより絶妙な"間"のようなものが生まれているのだろう。 必要なのは「正確なリズム感」だけではなというわけだ。続いて"DYING"。ギターを股に挟んで弾くシェンカーSUZUKI。 スティック4カウントで始まったのは"DUSTY"。今夜もイントロはカットだ。フルでやった方がキまると思うんだがなぁ。 うまくいかないのだろうか。いずれにせよ超クールで場内大盛り上がり。ズクンズクンと気持ちよいギターリフの"HARD BLOW" に続いては"PULLING TEEETH"でオーオー、オーオー!!の大合唱!!!!いいねぇ。 こんなに男くさい曲がキまるのはラウドロック界(全世界)で彼らだけだろう。カッコ良い。お客さんも素晴らしい。 間を開けずにバスドラをドスン、ドスンと踏むトモヤ。"アイアンマン"?"ピースセルズ"?"S.R.S."?・・・いや"FOLLY"だ!!!! バスドラで始まる曲のこのワクワク感って何だ!?イイ!!!!超クールなスラップを決める泰治。超絶ドラミングをキめるトモヤ。 超イカす。なんというか、最近のプリングの曲はみたいなもんがあるんだよね。すげえや。 そしてラストはもう1回"YES,PULLING YES"!!!!!!!!!!!!イエプリイエのサンドイッチで終わるセットリストも大好きだな〜。 サクっと大盛り上がり大会にて終了!それにしてもプリングのライヴは本当にいつもクオリティーが高い。 それに20分程度の持ち時間でこの曲のヴァリエーションの豊富さ!今年もプリングがアツい!!!!!!!!!!!!(22:47終演)


©2004 HANGER59