SUNS OWL
『OVER DROP?VOL.4』
@渋谷CYCLONE 2002/5/27

-SET LIST-

01 ZOMBIE
02 KERBEROS
03 SUCCESSION OF THE TRUTH
04 4735 DAYS LIKE HELL
05 UNBOUND


第一章〜はじめに
 実家より鈍行にて渋谷駅へ。16:40頃到着、が、雨。凄まじい勢いのお天気雨。傘を持ってなかったので、止むまでひた すら待ちぼうけ。45分後、見事に雨は上がり、ハチ公前の交差点を通り過ぎる。マックで腹を満たした後、会場である 渋谷CYCLONEへ。列は成しておらず、すんなり入場。今日は総勢7バンドが登場するイベントだ。長丁場による疲労が 予想されるので、すかさず後部のベンチに腰掛ける。予定時間を10分回った後、場内が暗転した。


第二章〜MELLIKENN
 まず登場したのはメリケン。出てきた音はメタル。リズム隊は良い感じだったが、まだまだヤングといった風貌の ヴォーカル(20歳らC)の声には弱さが感じられた。MCもいっぱいいっぱいでサムい。Guは残念ながらあまりよく聞き 取れなかった。ヴォーカル曰く、彼らの音楽は「メリケンスラッシュ」とのこと。経験を積めば良いバンドになりそうだ。 がんばって欲しい。(18:10終演)。


第三章〜DEFAME
 続いて登場したのはディフェイム。時にハモりを効かせたツインギターのデスラッシュバンド。サウンドにはまだまだ 改善の余地はありそうだが、なかなかかっこ良かった。が、ヴォーカルがMCの度にステージを左右に闊歩するのは 落ち付きなく見えるのでやめた方が良いと思った。終盤、2人が客席ジャンプを決行…フロアは次第に埋 まってきたものの、ダイヴをするにはまだ人が足りなかったようだ。いつ見ても淋しい光景だ。 (18:40終演)


第四章〜TITTY TWISTER
 それにしてもタバコがケムい!!!!フロア後方はタバコを吸う人が多いだけでなく、天井が低い(上にPA室がある ため)ので、煙がひどく充満している。非喫煙者にとっては地獄だ。息苦しくてタマらん。そうこうしてる内にティッティー ツイスターが登場した。なんとギターとベースは覆面をしている。スリップノット登場以前からしていたのであれば誉め られるが、そうでなければただの二番煎じだ。そしてヴォーカル登場…ん???奇妙なアクションをしている。ちょっとヤバげ。 嫌な予感は的中。1曲目の最初の方はノリノリなヘヴィなリフを轟かせていたが、途中からなんかオカしくなってきた。芝居掛かった唄い 方がミュージカルっぽくて滑稽だった。自己満チックなヴォーカルがカッコ悪い。場違い臭プンプン。お客さんもリアクシ ョンに困っており、観客全員が頭に"はてなマーク"を浮かべている様子だった。僕は2曲目の途中からベンチに座り、 寝ていた。二度と見たくない。(19:30終演)


第五章〜BASSAIUM
 酷く退屈なライヴでのイライラはバッサイアムによって解消された!!怒涛のスラッシュサウンドは爽快感さえ覚 えた。ヴォーカルはプロレスデビューしたらC。途中、スレイヤーの名曲"RAINING BLOOD" が炸裂!お客さんも大盛り上がり大会だ。入口付近のお客さんにも気を使い、スピーカーの隙間から体を 入れ、「元気かーーー!?」煽りをいれるも、 無反応「元気ないみたいだな」と諦め、しゅんとしていた。そんな 冷めた客は余所に、ライヴは大盛況のうちに幕を閉じた。ヴォーカルが良いバンドは締まりが違う。素晴らしいバンド だと思います。(20:15終演)


第六章〜ゆーこときカズ
 タバコの煙に耐えつつ次のバンドを待つ。3ピースのハードコアバンド、ゆーこときかズだ。ギターの人はハーフだろ うか。端整な顔立ちとは裏腹に、怒涛のヘヴィリフを次々と繰り出す。MCはベースが担当。これがめちゃくちゃ面白い。 マイクを殆ど使わずにフラフラしながらトークを展開。「ええ、まぁ、そういうわで」 を何回繰り返しただろうか。とても素面には見えない。そんなわけでヴォーカルにいまいち存在感がなかったが、 良いライヴでした。(20:50終演)


第七章〜THE CREATOR OF
 タバコの煙のせいで、既に頭痛が発生していた。息苦しいし、もう最悪。そんな中、登場したのはザ・クリエイター・オヴ。 音源「ENTER THE BEAST FEAST」に収録の1曲は好みではなかったが、名は知られていたので若干の期待をしてい た。が、ティッティーなんとかに次いで退屈なライヴだった。ゲンナリだよ。実験的な音楽を身上としているようだが、 自己満じゃダメですよ。延々と続く退屈なジャムセッションは、この後に登場するサンズオウルの前座には相応しく なかった。(21:50終演)


最終章〜SUNS OWL
 バッサイアムを除いては、今までに登場したバンドはこれから登場するバンドの前座に過ぎなかった。退屈なライヴ に耐え(該当:2バンド)、タバコの煙に耐え続けた約5時間を経て、ようやくトリであるサンズオウルが登場した。 「レディ〜スアンドジェントルマ〜ン」が聞こえた瞬間、体の内側からこみ上げてくるものがありましたわ(NOTゲロ)。 1曲目は"ZOMBIE"!音源持ってないのよね。会場は一気にヒートアップ!!この曲テンションたけぇなぁ。MZM(Vo)カッコ 良過ぎ。続いては新譜「HORN OF THE RISING SUN」収録の新曲"KERBEROS"。知らない曲であるにも関らず依然盛 り上がりを見せる観客。素晴らしいです。そして待ってましたの"SUCCESSION OF THE TRUTH"!!!!タマらんです。 最高です。ライヴだと8倍カッコ良いです。続いてはスーパードラマーGOの切れ味鋭いイントロが光る "4735 DAYS LIKE HELL"。この曲もヤバ過ぎ。「じゃ、ラスト」もうラストかYO!!!!!!! と思うも、時間が時間だから仕方ない。"UNBOUND"がラストというのも新鮮である。
 30分足らずという短時間のライヴだったが、途中何回かギターとベースにトラブルが発生していた。CYCLONEでは いつもトラブルに見舞われるらしいが、実際、前に見た時もギターの弦が切れてたっけなぁ…なぜかMC中に(笑)。 バッサイアムも良いけど、やっぱサンズオウルは格が違う。ビシバシとメタルつぼを刺激されてしまいました。 (22:40終演)

 やっぱり7バンド観ると相当な疲労感が残ります。会場の外に出るとそこは新鮮空気 のバラ色世界。頭痛と戦いながら帰路につきました。


©2002 HANGER59