UNITED
『A DEEP TIES Vol.20〜FULLTRAP解散LIVE』
@新宿LOFT 2003/12/4

-SET LIST-
-BAT CAVE-
01 心の自殺
02 DEADLY CARNIVAL
03 NOTHING AT ALL
04 EPIC
05 THE OTHER ONE IN MY MIND
06 STORIES OF THE PAST
07 HE WHO CAN NOT BE NAMED
08 CLOSE MY EYES

-UNITED-
01 CROSS OVER THE LINE
02 UNTIED
03 HELL BREAKS LOOSE
04 REVENGER
05 MOSH CREW
06 VIOLENCE JACK



第1章〜はじめに
 寝坊にて開演時間に間に合わぬことを悟るも、とりあえず吉野家で飯食ってから ロフトへ。


第2章〜DOOR MAT
 入場した頃には既に19時を回っていた。程よく入ったお客さんの間をすり抜け、とりあえず荷物をロッカーにしまう。 ステージの方からは爆烈音が轟いている。すぐにピットへ移動。上半身裸の野獣がいた。ドアマットだ。 オレンジ色のウインドブレイカー(ジャージ?)が超暑そうで、演奏隊は大汗をかいている。そういえばギターが2人になっている。 前見た時よりもずっとヘヴィでファットだ。これは良いぞ。ラストは"DOOR MAT"。野獣、唸りを上げる。中盤にブレイクを設け、 「まだまだ終わりじゃねーぜ!次はボムファクトリー。体力なんか残すなよ。 残り30秒・・・残り30秒全力で来いよ!!!!」と、野獣が煽るとモッシュに拍車がかかった。 彼らは格段に成長している。またちゃんと観たい。(19:10終演)


第3章〜BOMB FACTORY
 19:23、場内暗転。メンバー登場するなり場内大歓声。サイバーなイントロ。赤と青の照明がまぶしい。 客はさっきより増えている。僕は初めて観るバンドだったが人気があるらしく、場内はかなり盛り上がっている。 髪をつんつんにおっ立てたベースがブンブン言ってて気持ちがいい。ドラムはバスドラの真上、 ぎりぎりスティックが届く高い位置にチャイナシンバルをセッティングしており、叩いた時のヴィジュアルが超イカす。 しかも上手いと来た。ハモりばっちりの3曲目は人気曲のようだ。ベースソロっぽいパートも多し。しっかりと安定感のある演奏。 フルトラップへの労いの言葉をかけるヴォーカル。 「最後まで悔いのないように楽しく、遊んでってよろしく〜!!」という言葉の後に プレイされたのは今年発売になったという新曲。刻むギター。またもハモリがばっちりキまる。 5曲目は定番らしい人気曲で、またもハモりが印象的な曲。メロディーも良い感じだ。ドラムもイカす。 ラストは優しいナンバーで締められた。(19:50終演)


第4章〜BAT CAVE
 20:10、場内暗転。ポンチ前は既に女の子群で埋め尽くされている。仕方なく2列目観戦。 いつもの脱力系のレゲエナンバーがゆっくりと流れされる。メンバー登場。なななんと初期コウモリギターで登場のポンチ!!!! やっぱりそういうことなんでしょうか。。。色んな噂の絶えないバットケイヴ周辺・・・。ウッチーはフルトラTを着ている。 ギターでスクラッチを入れるポンチ。シャーーーーーーッとシンバルを連打するユースケ。 1曲目はもはや定番"心の自殺"。色々な思いが交錯する。めちゃくちゃテンションが上がってくる。場内も大盛り上がり。 ポンチ大絶叫。めちゃカッコ良い。続いて"DEADLY CARNIVAL"。「YOYOYOYO!」と 叫ぶJIBI。場内大狂乱。デスモッシュ大会でサイコー。すばらしいノリをもった名曲。ポンチ大絶叫。 「モッシュするため曲です!!」と紹介されたのは"NOTHING AT ALL"。 ウッチーの重低音が唸りを上げる。ポンチ大絶叫。マジでモッシュパートがタマらん曲である。

 曲が終わり罵声と歓声に埋め尽くされる場内。「ダミーシステム休むなー!!」とか。 休んだ元ダミーシステムのギターサウンドが浮遊する。フェイスノーモアのカヴァー、"EPIC"だ。 毎度このギターサウンドは見事だと思う。イカすJIBIラップ。その後ろでクチュクチュとギターで遊ぶポンチ。 曲が終わりフィードバックの後に続いたのはユースケの軽快なドラム。ウッチーのアドリブベースがクール。来る。続いて ポンチのナチュラルハーモニクスが被る。来る!来る!!イカすフィルインで本編に突入!! "THE OTHER ONE IN MY MIND"だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! ぬぉぉぉぉぉぉっぉおぉぉぉぉぉ!!!!!!!うっ・・・ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!! 足!足吊った!!!!ぐぉぉおおぉぉ!左足の指が"グー"のまま固まっちゃったよー!! ふくらはぎからアキレスけんまでピキーっていってるし(i々i)!とりあえず後ろに下がる。バットケイヴの面々が視界から 遠ざかっていく・・・。やっぱ準備運動もしないで突然激しく動くからダメだんだよなー。もう歳だよ(i々i)。 数分後復活するもやはり左足に体重かけるとピキピキ来る。ヤヴァい。そんなこんなでいつのまにか曲終了(i々i)。 せっかくのマイマイだったのに!!

 フルトラップへの労いの言葉をかけるJIBI。「これからもメンバーさんはバンドを続けると思うし、 その時はまた一緒に演りたいし、みんなも観に行って下さいよろしく!」と、結ぶJIBI。そしてコールされたのは なななななななんと!久々!"STORIES OF THE PAST"だった!!!!!!!! これでアツくならずにはいられない!!ポンチがハイのきっついクリーントーンであのコードを炸裂させる!!!! イカすぅ!!!!!!!!!!!!絶妙な間を置いてから本編突入!!!!いい!!!!タマらんです。ライヴ映えするんですよねぇこの曲は非常に。 サトゥー基金の告知を挟み、続いてコールされたのはキましたーーーーーーーーー! "HE WHO CAN NOT BE NAMED"!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 「お前ら来いよーーーーーー!」と煽るJIBI。 ぬぉぁらぁぁぁぁあぁぁぁあああああああああああ!!!!サイコーである。ポンチ大絶叫。 個人的には不完全燃焼ながら場内はサイコーの盛り上がり。 曲が終わり、「最後まで楽しんで、元取って帰って下さい!」 との言葉の後にコールされたのはラスト、"CLOSE MY EYES"だった。みんなでピース。落ち付く。 怪我をしてしまい存分に暴れる事はできなかったが、最高のライヴでした。格が違います。(20:40終演)


第5章〜UNITED
 21:00、場内暗転。前回と同じくS.O.D.の"UNITED FORCES"が流れるや否やすぐに反応するむさくるしい野郎群(誉)。 オープニングナンバーは"CROSS OVER THE LIVE"。野郎共の拳が無数に挙がり、激しいモッシュが展開される。 アツい!メンバー全員で観客を煽る。ギターソロ後の「DON'T SHUT YOUR MIND...」部で観客一丸となったどデカいコーラスがキまると、 後はラストに向かって疾走するのみだった。間を空けずにプレイされたのは"UNTIED"だった!名リフ炸裂!! これを聴いてテンション上がらずにはいられない!!内なる何かがこみ上げてくる。これがメタル魂ってか。 またしてもデカいコーラスが起こる。今日のお客さんはライヴへの意気込みがいつもとは違う!!フルトラのラストだ。 たっぷりと温めておかねば!!という感じだろうか。 簡単に挨拶を済ませると「お前らもっと元気見せろ。そんなんじゃ続かないぞ。いいか行くぞーーーー!!!! と、湯浅。コールされたのは最近好んでプレイされる"HELL BREAKS LOOSE"だった。この曲も暑苦しいコーラスがサイコーだ。 やっぱその、観客参加型の曲は盛り上がるねー。大谷さんの狂ったギターソロに続くハリー先輩との可憐なハモリ。 ジャーーーーーーーン!とラストを締めくくり、フィードバックの中、湯浅が告げた 曲はキました!!"REVENGER"!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ぬおぁらぁぁぁぁあぁぁあぁーーー!! 疾走。もちろんメンバー、お客さんが一体となったコーラスもゴキゲンだ。

 「今日はフルトラップ解散おめでとうございます!言ってって言われたんで言います。 おめでとうございます!せっかくのいいバンドがなくなってしまうのは悲しいんですけど、あともう一つ、 オレンジも今年いっぱいで解散が決まっています。いいバンドが減っていくんですけどがんばってるバンドが 沢山いるんでシーンを応援してあげて下さい!!」と、横さん。 せっかく真面目なこと言ったのに「あ、そうだ!タトゥー観に行った人!! とか付け加えるのも横さんらしい。そんなこんなで「体と声で俺達に反してくれ!」 との湯浅のMCに導かれ始まったのは"MOSH CREW"だった!しかし!! 怪我のためモッシュサークルに参加することはできず(i々i)。みんな勢い良く回っていた。 そして間を空けずに切り刻まれたのは"VIOLENCE JACK"のリフだった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! うひゃーーーーーーーーーー!!今日のセットはスゴいぞ!!!!またも暑苦しいコーラスが轟く。 すばらしいです。この持ち時間で"JACK"で締められるなんて珍しいのではないだろうか。とにかくサイコーである。(21:25終演)


最終章〜FULLTRAP
 21:40、場内暗転。かなりゆっくりと開く幕。激烈なリフを繰り出す"エクソダス"ベッチ。今日もスキンヘッドが汗で濡れている。 フロアは人でぎゅーぎゅーでパンパンだ。カメラクルーも2,3人紛れ込んでいる。大盛り上がり。 客に回れわ回れというアクションをとるヴォーカル。相変わらず声量不足だが、ステージングに対する姿勢はフロントマン然としている。 ハモりまくるベッチ。フルトラップはこのハーモニーが良い。ドラムもズコズコパワフルでめちゃんこ上手い。 ポジション移動の多いリフをズギャンズギャン繰り出すベッチ。白目むいてんじゃん!キモ〜(笑)。スキンヘッドを汁でテカらせながらベロも出してるし。 ギターソロもズンバズンバこなす。今日で解散は淋しいが、この人材にはかなりの期待をしている。2曲演ってMC。 「今日で解散しますフルトラップですオーーーッス!!!!」と、開口一番ベッチ。 場内罵声に歓声。客のわけの分からん発言には全て「なんで?なんで?」で返す(笑)。 一人でしゃべり続けるベッチ。そのうちベースのだいちゃん(Ba)にしゃべれコールが沸き起こる!照れまくりのるだいちゃん。 そして「みんなありがとー!」と口を開く。 「本当に今まで応援して下さった皆様方、及びライヴハウスの皆様方には大変感謝しております。 本当にありがとうございました!!1曲1曲が最後ですから。盛り上がって行って下さいね。大丈夫ですか?」と、ベッチ。 「なんで解散するか知ってる?みんながベッチベッチ言うからさー。 もうやめとこっかなーって。」と、シゲ。「とうことで解散!」と、ベッチが斬る。 今後について「ソロ活動で、ロフトプラスワンでトークショーをやろうかと企んでます。」と、 ベッチ。うん、それがいいかも(笑)。こんなやり取りが続き、湿っぽさは一切無し。逆にみんなニコヤカだ。 「まだいっぱい曲やるんで、ガンガン盛り上がってって下さい。大丈夫ですか?大丈夫ですか? ・・・大丈夫かって聞いてんだよーーー!!!!とお馴染みのMCが炸裂し、 アツいライヴが続行される。今年出た新譜のタイトルトラック"HEART BEATING"はスラッシュメタルにポップなメロディー の乗った、フルトラップにしか出来ない感じの曲だった。

 シゲが4年間の感謝を述べた後、「解散とかいうと重苦しい雰囲気にもなりそうなんだけど、結構なんともないんですよ、俺達は(笑)。 だから気を使わずに、遊びに来て下さい・・・てどこにだよ!?」と1人ボケ1人突っ込みをカマすベッチ。 タトゥー話からロリコンに話が広がり、「2ヶ月ほど前に小倉優子の等身大ポスターをですね、 ソフマップ限定1000本のやつを購入したんですけど、まだ届かないんですよね・・・そんな曲を1曲。。。」どんな 曲だよ!!すかさず「そんな振り次の曲じゃ入れねーよ」と突っ込むシゲ(笑)。 「かかってきなさーーーーーーい!」と仕切り直すとライヴ続行。アームアップを絡め、 タメを効かせたリフが炸裂。本編に入るとデスダイヴァーも登場。場内大盛り上がり。 ボウイのマネで「ライヴハウスロフトへようこそ・・・ってそのまんまやん」 と、ベッチ。もうなんでもアリか。「お正月は実家で過ごしましょうね。」と、アットホームに加える。 だらだらといつまでものん気なMCが続く。物販の告知。ベッチは来年中に引越をするらしい。 その間黙りこくったままのヴォーカルとベース。ラストは"WORST LIFE"。壮絶なモッシュにクラウドサーフにダイヴ。 演奏終了にてメンバーはステージを後にする。

 鳴り止まぬワンモアコールにハンドクラップ。程なくしてメンバー再登場。ヘヴィなナンバーが1曲プレイされた後、 4人が代わる代わるヴォーカルを取るギャグっぽい唄で締められる。ハイトーンを決めるベッチ。 最後はいつになく真面目な表情のベッチ。メタルを愛し、リフ攻めソングが得意な彼の動向がかなり気になる。 来年のうちに新バンドで俺らの前に現われることを期待したい。ひとまず、お疲れ様でございました。(22:35終演)


©2003 HANGER59