YELLOW MACHINEGUN
with BAT CAVE,DESSERT
@渋谷CYCLONE 2002/1/12

-SET LIST-

01 HOLE
02 NO WAY
03 CLIMB
04 CENTER
05 OVER THE WALL, WHERE'S MY BALL
06 UNDER CURRENT
07 THE REASON OF NUMBER
08 LOST
09 GO AWAY
10 DEEP
11 RED SUN
12 YOUR LIGHT, YOUR SHADOW
13 LET ME KNOW
-E.C.-
14 AGAIN


第一章〜はじめに
 眼科@新宿で思いのほか時間を要し、会場である渋谷CYCLONEに到着したのは開演時間を過ぎた19:05。しかし 幸運なことに入口にはまだ長蛇の列ができており、開演にはまだ時間がありそうだ。それを確認するや否や、坂を降り たところにあるすき屋へ。ここも価格競争の煽りをうけ、牛丼1杯280円だっ た。久々に食うすき屋の牛丼はウマい。味付けが大好きです。その後PISSを済ませ会場に戻る。
 まだ10人余りのお客さんがチケット片手に列を作っていた。この時既に19:15。中に入ると物凄い客入りでびっくり。なか なかステージが見える所まで辿りつくことが出来ない。本日1発目BAT CAVE の"MAD HAND"が流れる中、人込みをかき分け強引に突入する人に便乗する形で、どうにかフロアの中心あたりに 陣取る。しばらくするといつも通りJIBIを除くメンバーが登場した。


第二章〜BAT CAVE
 "MAD HAND"が止むや否や、場内の空気を清めるが如くライドの調べが響き渡る。そして"DEEP CAVE"がゆっくりと うねりを上げる。徐々にテンポを上げ、場内の空気を上品に温めてゆく。この曲はモダンヘヴィネス系における ジューダスプリーストの"THE HELLION"と言えよう。モッシュパートを 過ぎ、終盤に差し掛かるとJIBI登場!「新年1発目のライヴです。みんなで盛り上がりたい と思います!よろしくお願いします!!HE WHO CAN NOT BE NAMED!!!!と 言い放ち、PONCHIのギターリフが炸裂。続く"NOTHING AT ALL"でひとしきり盛り上がるとシーン…と静寂に包まれるも PINCHIの「新年1発目でこんなに最高なお客さんでありがとうございま〜す」とい うのほほんMCで和む。「ラストのイエローマシンガンはレコ発なんで、みんな死んじゃってく ださい。よろしくっ!!!!とJIBI。"自分たちでも大好きな曲"と紹介されプレイ されたのは"REASON FOR PRESSURE"。友人に聞いたところ、イントロのベースはオートワウをカましてるらC。

 今夜放送されるフジテレビ系列「FACTORY8」と2月21日に行なわれるツアーファイナルの告知に続いて "PACK IT UP"!!!!シンプルで非常にカッコいい曲だ。何パターンものリフと構成が素晴らしい "THE OTHER ONE IN MY MIND"で頂点に達するも、今日のお客さんは比較的静かだ。バットケイヴ目的の人はあま りいなかったのだろうか?続くPONCHIのライヴ告知に対する反応も驚くほど鈍い。そしてラストは"FREDDY KRUEGER"。怒ってたわけじゃないんだろうけどJIBIはアウ トロで袖にひっこんでしまった。ライヴ自体は相変わらず素晴らしいんだが、そろそろこのセットリストも飽きてきたなぁ。 不完全燃焼で終わっちまったが、エニウェイ前座ですからね。最後の拍手もまばらでちょっとサムかった。(19:50終演)


第三章〜DESSERT
 ドリンクカウンター前に並び、順番を待つ。チケットを見せ、ミネラルウォーターを頼む…あれ?チケットが戻ってこな い。僕はチケット取っとく主義なので、返してもらおうとするも、どれだかわからなくなってしまった(ズコ)とのことで、適 当にみつくろってもらう。その15分後、漢の中の漢RYUJI率いるDESSERTが登場!

 いつも通りマイクコードを首に巻き付け全身全霊の力を込めてシャウトするRYUJI。今日は珍しくニット帽を被っている。 SGを持つKASUGA(Gu)の音は相変わらず軽く、力不足は改善されていない。パンク系の人なので、残念だが今後も きっと改善はされないだろう。爆走チューンを連発する中、ステージの下手にはかわゆいリアクションを取るイエローマ シンガンの面々が。しかしそこには"マスク姿のかをり(Vo,Ba)"が…。ちゃんと唄えるのだろうかと気になりつつも、 とりあえずDESSERTの爆音にたまみ嬢(Ds)共々はしゃいでいる様子だった。(20:30終演)


最終章〜YELLOW MACHINEGUN
 CYCLONEには幕がなく、セットチェンジも丸見えだ。DESSERTが終了すると、歓声が起こるわけでもなくイエローマシン ガンのメンバーが登場し、自らセットチェンジ及びチューングを始める。ハードコア系のライヴってこういうところが冷め てるよな〜と思う。ファンとバンドの距離が近過ぎ(物販のところで話しもできるし)るためだろうか?準備が終わると 一旦下手に下り、場内暗転にて再び登場すると一応大歓声が上がった。彼女らを観るのはもはや伝説の1999年の S.O.D.の来日公演@チッタ で観て以来2度目だ。あの衝撃的な出会いから3年。彼女達はどのような成長を遂げているのかぁっ!!?

 マスクを取ったかをりからの発せられた声は予想通りヘロヘロだった(ズコッ)。「こんばんは〜 イエローマシンガンです。ちょっと風邪をひいておりましてグーグーガンモのような声になってますが、関係ないんでが んばります。」そしてバットケイヴ、デザートへ感謝を述べると声が急変!!1曲目"HOLE"が突如スタート!!!!しょぱ なからゴリ押しでスゴい。さっきまでのへなちょこヴォイスは何処へ!?たまぁに浮かべる万面の笑みとは裏腹に、か をりのヒステリックなデスヴォイスが雄叫びをあげる。やはりこのギャップはスゴい。続けて"NO WAY""CLIMB"が炸裂 するともうチューニングタイム。この間は嫌だね。静寂を打ち破るが如く、京ちゃん(Gu)が 「あけましておめでとうございま〜す」という新年の挨拶MC。なんだかギコちないが、続いて"CENTER"、 "OVER THE WALL, WHERE'S MY BALL"、"UNDER CURRENT"と、新作「BEAN BALL」からの曲が立て続けに披露 され、再びチューニングタイム。お客さまと和やかなフリートークを展開。

 後半戦。"THE REASON OF NUMBER"を挟み、1st「FATHER'S GOLDEN FISH」から"LOST"。イントロはオリジナルヴァージョ ンよりテンポを落とし、タメを充分効かせてから一気に加速!!めちゃくちゃカッコ良い。"GO AWAY"が終わると三度チュ ーニングタイム。京ちゃんのライヴ告知、そしてついに発売されるDVDの告知にお客さん大盛り上がり。そして突然始 まった「BEAN BALL」のオープニングナンバー"DEEP"!!この異常な瞬発力はなんだ!!風邪にも関らずのようなシャウトが炸裂する。続く「BUILD&DESTROY」からのミドルナンバー"RED SUN"からファスト ナンバー"YOUR LIGHT,YOUR SHADOW"への変化はまさにBEAN BALL(危険球)だ。トドメの"LET ME KNOW"で本 編終了。ノイズを残しメンバー退場。

 アンコールの拍手の立ち上がりはイマイチだったが、徐々に意気が合い始め、オイオイコールが始まる。それが 最高潮に達するとメンバー再登場!軽くチューニングを済ませると 「ありがとうございました。最後にみなさんご存知のあの曲を…」とのMCに導かれ、京ちゃんの危険なダウン ピッキングが始まり、場内にあのリフが轟く…「アッ…ゲーーーーーーーーーン!!!!!!!!」。 名曲"AGAIN"で今日一番の盛り上がりを見せる。(21:10終演)

 喉の調子は決して絶好調ではなかったが、それでもかをりのヴォーカルは凄まじい破壊力を誇っていた。今回は レコ発ということで、全14曲中、実に11曲が新作「BEAN BALL」からの曲だったが、個人的にはもう少し他のアルバ ムからの選曲があっても良かったのではないかと思う。"MY EYES UNDER THE SAND"、"NEED"、"VANISH YOUR BEING" 辺りも次回のライヴに期待したい。かをりの拳が印象的なライヴだった。(21:10終演)


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